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14.ハナの7番目の手紙 P.85~87 [天国の郵便配達人]

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ナイフを川に落した人は足をジタバタさせるはずよ。
失くしたらダメなものを失くしたから。彼はどうにかしてそのナイフを探すんだわ。
だから彼はものすごく急いでナイフを落した場所へ目印を残した。船べりに。
その地点にナイフを落したから目印さえあればどうにかして探せるだろうと思ったんだわ。
船はすでに波に沿って流され、ナイフを落した地点から遠ざかっていたのに。
間抜けでしょ、本当に。

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13.ハナ、アルバイトを手にする P.78~84 [天国の郵便配達人]

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*ページ数が飛んでるのは本に写真がはいってるからです

真っ赤な舌を差し出してあえいでいるような空は、だんだん低く沈んでいった。
暗くなる時分、郵便ポストの中の手紙をカバンに移していたのを止めて、
遠くに少しばかり黒い何かを見た。それがだんだんと近づいてきて完全に姿を現した。
ハナだった。ジェジュンは見えるか見えないかぐらいの微笑を浮かべたが、
何も見えない振りを続けた。

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12.ハナの6番目の手紙 P.72~75 [天国の郵便配達人]

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今日探しに行った郵便局は以前、肖像画を書いた公園の近所だったの。
そこの職員は他に管理している郵便ポストはないと言い切ったのよ、
"最近郵便ポストがどこにある?みんなeメールを使ってるのに…”なんて言って
私を上から下に不機嫌そうに見て…。

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11.彼らの空白期 P.64~71 [天国の郵便配達人]

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ハナは出せる力の限りペダルを踏んでようやく中腹まできていた。
結局彼女は自転車を降りてただ引っ張って登った。
ヒョンスが死んでから20日経った時で、その間一日一食もまともに食べられなかった。
普段なら悠々登れる道にも手こずる自分が気に入らなくてぶつぶつ言いながらも
結局その怒りの矛先はヒョンスに向かってだった。
悪い奴…結婚までしててたのに…。

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10.ハナの5番目の手紙 P.60~63 [天国の郵便配達人]

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今日画材屋で水彩色鉛筆を買った。
自分で作った便せんに字を書きたかったんだもの。
この前からそうしようと思ってたけどいつもの画材屋に行くのが今日になったせいで遅れちゃった。
その店の主人は相変わらず人のいい微笑みを浮かべて歓迎してくれた。
今は画材屋をしているけどおじさんも以前は絵を描いていたんだって。
そのせいでか貧しい画家たちに対して人情が熱くて時々ツケで買かわせてもくれるの。

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9. ジェジュンの勧誘 P.54~59 [天国の郵便配達人]

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ケヤキの木の下に横たわっていたジェジュンは地面を通して
伝わる僅かな振動を感じていた。来た、ジェジュンは呟いた。
続いて草の葉をかすめながらスカートの裾がパサパサ鳴る音が聞こえた。
ようやくジェジュンはゆっくりと起き上がり郵便ポストがある方へ顔を向けた。
その前にはハナが立っていた。手紙をいじりながら左右をうかがっていた。
「俺を探してる?」

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8. ハナの4番目の手紙 P.48~54 [天国の郵便配達人]

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郵便局のドアは閉ざされてた。道に迷った子犬よように階段に座り
どうしてこんなバカみたいなことになってしまったのか考えたわ。

昨日時々仕事をくれる出版社から電話が来たの。童話に載せる挿絵を
書かないかって。受話器の向こうでそんな話をしていたんだけど…
その瞬間網戸に何かがパッと飛びついたの。カマキリだった。
逆三角形の頭をぐるぐる回しながら中を見まわしていた。

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7. 不届きな手紙 P.40~47 [天国の郵便配達人]

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ハナは向かい側に座ってコーヒーを飲むジェジュンをぼんやり見つめていた。
顔を上げたジェジュンが何故見てるのかと目で聞いた。
「本当においしそうに飲むから…」
「ここのコーヒーは毎日引きたての豆を注文する度に少しずつ煎れてくれる
から香りがいいんだ」
「こんな場所どうやって知ったの?」
ハナはそう聞きながら”カフェエンジェルス”の内部を見まわした。
かなり広い空間にテーブルとテーブルの間を広くとっていて、窮屈じゃないのが
良かった。高い天井にはほのかな光をさすモダンなデザインの照明がかかっていたし、
壁には小さい額縁が地味でない程度にかけられていた。
何より気に入ったのは片側の壁一面に広がる窓だった。ドアを開けると 
手入れが行き届いたきれいな庭園が一目で入ってきた。

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6. ハナの3番目の手紙 P36~39 [天国の郵便配達人]

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今日の朝は布団から起きられなかった。
悪い風邪をひいちゃったみたい。咳をしたせいで今は声がでないの。
それでも有難いのは動く力はあるってことよ。
何か食べて気力を出そうとしたけど、口がまずくて…。
コーヒーを入れてソファーに座ってコーヒーをひと口飲んだら
食道を熱く流れてお腹の中を温かく満たしてくれる感じがすごく良かった。

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5.偶然と必然の間の出会い P31~35 [天国の郵便配達人]

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ハナの動きはのろかった。
(ん?一体何を見てるんだ?こんな野原に見るものなんかあるのか?)とジェジュンが
思うほどきょろきょろして遅い歩みだった。野原を横切って中央まで来た時
ハナは大きな木とそこから少し下がった所に立っている郵便ポストを発見した。
そして他に何かがちらっと見えたような気がしたが、それが視野から消えると
すぐに何でもなかったんだと思った。

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